二〇一八年大晦日
今年も光陰矢の如く過ぎてしまひました。
この一年もまた多くの方々にお世話になりました。ほんたうにありがたうございました。
今年一年は働きづめの感がつよく、特に何も成し遂げることができなかつたとおもつてゐます。唯一友人とアメリカに行けたことが収穫でしたね。貴重な體驗をすることができ、とても感謝してゐます。本も書きたかつたのですが、結局時閒がなくてほとんど手付かずといつた狀態でした(笑)
來年は、小さく動く、といふことを指針にしたいと思つてゐます。
“戸を出でずして天下を知り、牖を窺はずして天道を知る。其出づること彌よ遠ければ、其知ること彌よ少なし。是を以て聖人は行かずして而して知り、見ずして而して名づけ、爲さずして而して成る。”(『老子』第四十七章 田岡嶺雲譯)
“故に兵に四路五動有り。進は路なり。退は路なり。左は路なり。右は路なり。進むは動なり。退くは動なり。左するは動なり。右するは動なり。默然として而して處るも亦動なり。善者は四路必ず徹し、五動必ず工にす。”(『孫臏兵法』)
戸を出でずして天下を知る、といふこと。そして、默然として而して處るも亦動なり、といふこと。このふたつがいま心中にある言葉です。
それではまた來年もよろしくお願ひ致します。
よいお年を!!