紅白梅
うちなびく春來るらし山のまの遠き木ぬれの咲き行く見れば(萬:一四二二 尾張連)
梅の花咲き散る園に我行かむ君が使を片待ちがてり(萬:一九〇〇)
先日近くの山に梅を撮影に行つてきました。
時折雪の零つてくるやうなとても寒い日でしたが、梅の盛りが短いこともあり思ひ切つて出かけることにしました。
この寫眞は山の麓で撮つたものですが、白梅と紅梅が比よく立ち竝んで居り、とてもうつくしかつたです。樹を植ゑられた方のお心ばへにおもひ廻らされます。
まだもう一本カメラの中に梅を寫してから最後まで撮り了つてゐないフィルムがあり、山頂で撮つた別の梅等がどういふ風に寫つてゐるのか現像を樂しみにしてゐるところです。よく撮れてゐたらまたアップしてみたいと思ひます。