三朝滯在記 四「倉吉散策」
『倉吉打吹まつり』
この日は先づ「倉吉博物館・倉吉歴史民俗資料館」へ行きました。とにかく「勾玉」を視たかつたんですよね。ほとんどレプリカだつたと憶ひますが視ることができてよかつたです。外にも『憶良が見た伯耆国』といふ特集展示があり、それも興味深かつたですね。
博物館をでゝから「打吹公園」を散策しました。此處は春になると櫻がうつくしいらしいですね。小高い丘に在り、步いてゐて心地よかつたです。下記の「天女傳說」もこの地に風趣を加へてゐます。
“昔、一人の男が東郷池の浅瀬で美しい天女が一人水浴びをしているのを発見しました。男は天女に恋をし、近くに脱いであった衣を隠してしまいました。天に帰れない天女は男の女房になり、二人の子を授かりました。
そんなある日、天女は羽衣を見つけ自分の体に羽衣をはおってみると、今まであった親子の愛情はたちまちうすれ、子ども達を地上に残したまま天界に飛んで行きました。二人の子ども達は大いに悲しみ、近くの小高い山(現在の打吹山)に登り、笛を吹き、太鼓を打ち鳴らし、母親に呼びかけました。しかし、母親の天女は二度と地上には帰って来ませんでした。”(「打吹天女伝説」倉吉観光情報より)
「市立成徳小学校」の壁に上記の天女とその子どもが畫かれてゐます。