Blog — 蒼井 悠人

蒼井 悠人

aoiharuto

二〇二一年新年御挨拶

くもりなく 千年にすめる 水の面に やどれる月の 影ものどけし

                         紫式部

新年明けましておめでたうございます。今年も一年どうぞよろしくお願ひいたします。

 昨年試みに始めてみたポッドキャストが十一囘を数へるやうになりました。拙い話ですが少しづゝ聴いてくださる方が増えてゐるやうなので、これからも継続していかうとおもひ、またとてもうれしく感じてゐるところです。時間の制約もあり、なか〳〵おもふやうに更新できてはをりませんが、今年もできるだけ頻繁に更新して種々なお話をしてゆきたいな、とおもつてゐます。米國大統領選の帰趨如何によつては、今後日本を取り巻く世界情勢が益々厳しくなることが予想されるなか、昨夜、倉敷、岡山で視た月は大変うつくしく、ひとゝきの安らぎをあたへてくれました。やはらかな、やさしい光で地を照らしてくれてゐました。
 ものゝあはれが感ぜられ、さうして式部の此の歌が想ひ興されました。この大変革の時に際会して、我々日本人は、古来から脈々と受け継がれてきた大和心やまとごゝろ、それを大切にしながら生きてゆかなくてはならないのだな、といまつよく感じてゐます。
 物心両面に於いて、日本を破壊せんとする勢力に対し、決して負けない力、それをこれから早急に蓄へてゆかなくてはなりませんね。

言葉の力、すなはち言霊ことだまの力、をとりもどす、僕はいまそのことがとても大切だと考へてゐます。言葉の正体せいたいを失つた民族が、毅然と、世界と伍してゆける筈がない、年を経る毎にその念ひをつよくしてゐます。
 一人でも多くの人とさういつた念ひを共有して、これからの日本をより良い方向に発展させたいと願つてゐます。

 それではまた稔りある一年となるやうおたがひに励んでゆきませう!

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