Blog — 蒼井 悠人

蒼井 悠人

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『野々村仁清』(大正生著)を編集・出版

 昨日よりAmazonにて『野々村仁清』(大正生著)の販売を開始しました。国立国会図書館デジタルコレクションにある著作権保護期間満了本を編集したものです。日本を代表する陶工・野々村仁清の簡潔な伝記として優れたものだと思ひます。サンプルを讀んでもらつて、良ければぜひご購讀よろしくお願ひします!これからの活動費になります!

 著者大正生氏の本名は、大河内正敏、氏は理化学研究所第三代所長を務められた方です。ご興味のある方は以下のリンクを参照してみてください。

『野々村仁清』(大正生著/蒼井悠人編)

「彩壺会の鑑賞スタイル、科学者の眼」(Hatena Blog 「本棚・陶磁と文学 aficionado's bookshelf」)
「大河内正敏と理研コンツェルン」
「大河内記念会」

 それではまた!

二〇二五年新年御挨拶

あけましておめでたうございます。今年もどうぞよろしくお願ひ致します。また二〇二四年、一年間お世話になりました。去年は種々あつてあまりクリエイティヴなことができなくて残念でした。今年はもつともつとやつていかなくてはな、と意つてゐます。
いまは大分囘復してゐますが、昨年十二月あたまから母が体調をくづして体重が減り、筋力も落ちました。心配してゐましたが、段々と食欲が出てきたので、これからまた体重が増えていけばいゝな、とおもつてゐるところです。たゞしまだまだ歩行が不安定で、ベッドから起き上がるのも自力では無理な状態なので、介護の必要性を感じてゐるところです。近々介護認定の申請をする豫定です。何か一気に弱つてしまひましたね…早くまた元気になつてもらひたいです。
まあ、母の話は措いとくとして、今年は本をたくさん編集・出版してゆきたいと意つてゐます。著作権保護期間満了本で現代の人に讀んでもらひたい本がたくさんありますから、原書の誤植訂正やルビ振り・註釈附けをして出版していくつもりです。まあバイト兼勉強としてゞすね(笑)昨年Indesignを一通り学んだので、これから本を創つていくのが楽しみです。旧字・旧仮名で本を出してくれる出版社なんてほとんどないでせうから、これから自分の作品を書いていくときには、やはり自分で組んで出版していかなくてはなりません。それはそれで楽しいですからね。アマゾンのオンデマンドペーパーバックを利用してやつていきたいですね。
それから、またポッドキャストも再開したいと意つてゐます。なかなか時間がとれないのですけど、気軽に収録してアップしてゆきたいなと考へてゐます。
いつも家事多難なんですけど、何とかしていくしかないですね(笑)皆さんもそれぞれ種々とあるとは想ひますが、今年一年共に励んでゆきませう!

それではまた!

P.S. 縦書き表示が種々と上手くいかないことが多いので、暫くはまた横書きで。

BOOTHのショップ公開停止

BOOTHのショップを公開してゐたのを、考へがあつて非公開にしました。あしからず。

二〇二二年新年御挨拶

新年明けましておめでたうございます。本年もまた一年どうぞよろしくお願ひ致します。

 昨年はTATEditorで『孫子抄』を書いて出版したこと、また一昨年に引き続きポッドキャストの配信をすゝめたこと、この二つを主として、表現の土台作りに勤しんだ一年となりました。今年はポッドキャストをできるだけ毎月更新するやうにしつゝ、徐々に動画もつくつてゆきたいな、とおもつてゐます。
 文章、写真、ポッドキャスト、動画、とそれ〴〵の表現媒体に各々の特色・利点がありますので、これからもそれらの特色・利点を活かしつゝ、より多くの人々に己の念ひを伝へてゆきたいな、と考へてゐるところです。 相変はらず尺進寸退の日々ではありますが、今年一年もまた徐々に発展できるやう日々努めてゆくつもりです。
 内憂外患のなかで迎へた新年、皆様の今年一年の御多幸を心より念願してをります。皆でより良い日本、延いては世界をつくつてゆきたいですね。

 それではまた!  

二〇二一年新年御挨拶

くもりなく 千年にすめる 水の面に やどれる月の 影ものどけし

                         紫式部

新年明けましておめでたうございます。今年も一年どうぞよろしくお願ひいたします。

 昨年試みに始めてみたポッドキャストが十一囘を数へるやうになりました。拙い話ですが少しづゝ聴いてくださる方が増えてゐるやうなので、これからも継続していかうとおもひ、またとてもうれしく感じてゐるところです。時間の制約もあり、なか〳〵おもふやうに更新できてはをりませんが、今年もできるだけ頻繁に更新して種々なお話をしてゆきたいな、とおもつてゐます。米國大統領選の帰趨如何によつては、今後日本を取り巻く世界情勢が益々厳しくなることが予想されるなか、昨夜、倉敷、岡山で視た月は大変うつくしく、ひとゝきの安らぎをあたへてくれました。やはらかな、やさしい光で地を照らしてくれてゐました。
 ものゝあはれが感ぜられ、さうして式部の此の歌が想ひ興されました。この大変革の時に際会して、我々日本人は、古来から脈々と受け継がれてきた大和心やまとごゝろ、それを大切にしながら生きてゆかなくてはならないのだな、といまつよく感じてゐます。
 物心両面に於いて、日本を破壊せんとする勢力に対し、決して負けない力、それをこれから早急に蓄へてゆかなくてはなりませんね。

言葉の力、すなはち言霊ことだまの力、をとりもどす、僕はいまそのことがとても大切だと考へてゐます。言葉の正体せいたいを失つた民族が、毅然と、世界と伍してゆける筈がない、年を経る毎にその念ひをつよくしてゐます。
 一人でも多くの人とさういつた念ひを共有して、これからの日本をより良い方向に発展させたいと願つてゐます。

 それではまた稔りある一年となるやうおたがひに励んでゆきませう!

二〇一八年大晦日

今年も光陰矢の如く過ぎてしまひました。

この一年もまた多くの方々にお世話になりました。ほんたうにありがたうございました。

今年一年は働きづめの感がつよく、特に何も成し遂げることができなかつたとおもつてゐます。唯一友人とアメリカに行けたことが収穫でしたね。貴重な體驗をすることができ、とても感謝してゐます。本も書きたかつたのですが、結局時閒がなくてほとんど手付かずといつた狀態でした(笑)

來年は、小さく動く、といふことを指針にしたいと思つてゐます。

を出でずして天下を知り、まどうかゞはずして天道を知る。その出づることいよいよ遠ければ、其知ること彌よ少なし。是を以て聖人は行かずしてしかして知り、見ずして而して名づけ、さずして而してる。”(『老子』第四十七章 田岡嶺雲譯)

“故に兵に四路しろ五動ごどう有り。進は路なり。退は路なり。左は路なり。右は路なり。進むは動なり。退しりぞくは動なり。左するは動なり。右するは動なり。默然もくぜんとして而してるもまた動なり。善者は四路必ずてつし、五動必ずたくみにす。”(『孫臏兵法』)

戸を出でずして天下を知る、といふこと。そして、默然として而して處るも亦動なり、といふこと。このふたつがいま心中にある言葉です。

それではまた來年もよろしくお願ひ致します。

よいお年を!!

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