立春
春されば散らまく惜しき梅の花しましは咲かずふふみてもがも(萬:一七八一)
梅の花しだり柳に折り交へ花にたむけば君に會はむかも(萬:一九〇四)
梅の花我は散らさじあをによし奈良なる人の來つつみるがね(萬:一九〇六)
本日は春立つ日、立春ですね。
少しづゝ日がながくなつてきてゐるのを感じる今日此頃で、これから梅の花の盛りとなつていきますね。
梅を視てゐると春を感ずるとゝもに、いつも何か心の奥底が引き締まるおもひがします。櫻とはまた異つた魅力があり、いつも視れど飽かぬおもひのする花です。
今年もうつくしい梅花を視るのを樂しみにしてゐるところです。