三朝滯在記 八「出雲への旅」
「美保關燈臺」
“爾に速須佐之男命、其の御佩せる十拳劒を拔きて、其の蛇を切り散りたまひしかば、肥河血に變りて流れき。故、其の中の尾を切りたまひし時、御刀の刃毀けき。爾に怪しと思ほして、御刀の前以ちて刺し割きて見たまへば、都牟刈の大刀在りき。故、此の大刀を取りて、異しき物と思ほして、天照大御神に白し上げたまひき。是は草那藝の大刀なり。故是を以ちて其の速須佐之男命、宮造作るべき地を出雲國に求ぎたまひき。爾に須賀の地に到り坐して詔りたまひしく、「吾此地に來て、我が御心須賀須賀斯。」とのりたまひて、其地に宮を作りて坐しき。故、其地をば須賀と云ふ。茲の大神、初めて須賀の宮を作りたまひし時、其地より雲立ち騰りき。爾に御歌を作みたまひき。其の歌は、
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を”(『古事記』)
八月三十日(火)に親友と車で日歸り旅行をしました。
「倉吉驛前から境港までドライヴ」(Instagram photos)




朝早く彼が車で倉吉驛まで迎へに來てくれました。
いつもありがたうね!
はじめの目的地が境港にある「かいがん」といふお店で、「先づそこの旨い海鮮丼を食べて腹拵へをしよう!」と意氣込んでゐたのですが、いざ着いてみると、何と火曜定休ではありませんか!(呵々大笑)
「どうする?」
「コンビニで濟まさうか?」
等々と腹を空かせながら話をしつゝも、せつかくこゝまで來たのだから先に「美保關燈臺」に行くことに。
行つてみて大正解でした!
日本海の壯大な景色が最高でしたね。
蒼い海原。
靑い天空。
そして白い雲に、心地よい風。
「日本海」
此處にある「美保関灯台ビュッフェ」さんで腹拵へもできました。窓からの景色がすばらしいです。日本海を眺めながら食べる朝食は格別ですね。食べたのは「いか丼」だつたかな、先づ先づのお味で、あつさりしたものでした。
「美保關燈臺にて」(Instagram photos)





「美保關の駐車場より大山を望む」
こちらの大山も壯觀でしたね。
美保關をあとにしてひたすら西へ。
「宍道湖の北を通って出雲大社までドライヴ」(Instagram photos)






途中休憩で「宍道湖」を視る。
この日の湖面は荒々しかつた。
「出雲大社」
「八百丹杵築宮」
初めての御參拜です。
感無量でした。
幼少の頃の御守護にあらためて感謝申し上げました。
「島根県立古代出雲歴史博物館」
御參拜後はこちらの「島根県立古代出雲歴史博物館」へ行きました。
いやもうほんたうに盛りだくさんで、この日の持ち時間だけではすべてをじつくり視てまはることは無理でした。またいつの日か必ず再訪したいと意ひます。
博物館訪問を了へて歸路につきました。
今度はひたすら東へ!
途中で赤碕にある有名な「牛骨ラーメン」のお店「香味徳」さんへ寄りました。牛骨ですが割とあつさりしてゐて美味しかつたですよ。
「香味徳」(Instagram photos)




ラーメンを食べた後は、近くの海岸で小休憩。
雲がダイナミックでした。
また少し走つて、風車を閒近で見上げられるところがあり、撮影を兼ねて小休憩。
この邊りには風車がたくさんあつて、その白い姿をみてゐると氣分爽快です!
「夜長茶廊」(Instagram photo)
この後、親友のF君(笑)は僕を三朝まで送つてくれました。
「倉敷に歸る前に温泉に入りたい」といふことで、三朝温泉街にある「株湯」といふ共同浴場に電話してみました。まだ營業してゐるとのことで、F君は喜んで入浴に行つたのですが、すごくよかつたさうです。
受付の女の對應がすばらしく、他のお客さん(地元の方が多いさうです)の雰圍氣(マナー)もいゝ、その上お湯もバッチリ、といふことでとてもよい時閒をすごすことができたさうです。
旅のなかでさういふ時をすごすことができるといふのはすばらしい。
そのとき感じた人々のぬくもりはきつといつまでも忘れることはありませんから。
以上、親友との日歸り旅行記でした!