住吉大社御參拜
「住吉大社」
一月十一日朝に白良濱に感謝して別れをつげ、「明光バス」に乘つて大阪へ向かひました。バスが和歌山市中心部を通るのではあれば「陸奥宗光」ゆかりの地を訪ねてみたかつたのですが、さうではなかつたので和歌山めぐりは斷念しました。
さて、「せつかく大阪に寄るのだからどこか特別な處に行きたいな」と思ひ、まだ行つたことのなかつた「住吉大社」にお參りすることにしました。
難波(湊町OCAT)でバスを降りて、南海電車に乘り、「住吉大社驛」で下車したらすぐ目の前が參道でした。神功皇后ご鎭齋の由緖ある大社ですね。萬葉の古から人々の航行に御守護頂いてをり、「住吉」を詠んだ歌が『萬葉集』にはたくさんあります。
住吉の 得名津に立ちて 見渡せば 武庫の泊ゆ 出づる船人(萬:二八三 高市連黑人)
住吉の 野木の松原 遠つ神 わご大君の いでましどころ(萬:二九五 角麿)
住吉に 齋く 祝が神言と 行くとも來とも 舶は早けむ(萬:四二四三 多治比眞人土作)
これから萬葉の世界に深く這入つてゆかうとしてゐる身、どうぞこれからもよろしくお願ひ致します、とご挨拶申し上げて參りました。
清澄な神氣に充ちた神社でしたね。
ぜひまた訪れたいと意ひます。
御參拜後は難波までもどつて道頓堀邊りを少し散策しました。
とりあへずビックカメラに行つて白濱・大阪で撮つたフィルムの現像をお願ひし、その待ち時閒を利用して先づ「天地書房」さんに行つてみることにしました。いま何よりも古書店めぐりが樂しいんですよね。何處に行つても先づ古書店をさがしてしまふ(笑)こゝでは『人間・この劇的なるもの』(福田恆存)を購入しました。Instagramにもアップしましたが、すばらしい本だとおもひます。また難波に行く機會があれば寄つてみたいとおもひます。
古書店を出たあとは「たこ焼道楽 わなか」さんのたこ燒を食べました。何故か塩味にしてしまひ、それはそれで美味しかつたんですが、食後少し物足りなさを感じてしまひました。普通にソースにしておけばよかつたなあ、と(笑)次はぜひソース味を食したいと意ひます!
たこ燒を食べ了つた頃にはかなり疲勞感があつたので、フィルムを受け取つてそのまゝバスで倉敷に還ることにしました。いままであまり大阪の街を步いたことがなかつたので新鮮でしたね。また今度ゆつくり大阪觀光をしたいなあ、とおもひました。
白濱から住吉大社まで、良い時をすごすことができました。
次は富士山を視にゆきます!